Takeru Yamazaki Q&A

Q1 音楽をはじめたきっかけ

ぼくが生まれた時に、母が「自分の考えるカッコいい男」に育てようと決めたんですね。で、それが「ピアノも弾けるラガーマン」だったんです。いわゆるギャップでモテる人ですね。残念ながら近所に少年ラグビーをやってるトコロが無かったので、ピアノを小さい頃から習い始めたんです。まったくもってラグビーはやりませんでしたが、そのままずーっとピアノを弾いてます。ピアノの先生にも恵まれてたってのもあるんでしょうね。

 

Q2 中学、高校時代は何をしてましたか?

中学の頃、家庭教師として近所のお兄ちゃんに数学と英語を習ってたんです。そのお兄ちゃんが洋楽のCDを貸してくれるんですよ。アンダーワールドとかオアシスとか。その中で一番気に入ったのがベンフォールズファイブだったんです。ピアノだから。それこそ全CD聞いてました。ただ、CDの曲とライブバージョンが何か違うなと。フレーズ間違ったとかじゃなくて、違う事を弾いてると。自分もソレをやってみたいと。

そんな事を両親に話してみたら、偶然父の会社の人の親戚にジャズピアニストの鈴木宏昌さんがいるから、少しやってみようという事になりまして。中3の終わりに、鈴木宏昌さんの弟子だった福森道華さんにジャズを教えて頂いたんです。高校に上がってすぐに、福森先生がNYに行くというのであびる竜太さんにバトンタッチして頂いてバークリーに行くまでジャズを習ってました。

 

Q3 バークリー留学で得た事、捨てた事

バークリーでビックリしたのがバックビートというかリズムのポケットとか訛りですかね。David Fiuczynskiさんの授業で「チューインガムみたいなビート」とか「モロッカンビート」とか「限りなく後ろ」とかドラムに注文するんですよ。もう、最初はゾッとするほどの変なビートに失禁してたんですけど、ハマるととてつもなく気持ちがいいんすよね。

あと、ジャズコンってジャズ作曲学科の友達が多かったので、そこからハーモニー的にも色々試したりしてました。最終的には自分でも良く分かんなくなったりしてね。脱線して行く感じが面白かったです。

 

Q4 今のプレイスタイルになった訳

 特に考えた事はないですけど、とりあえず思いついた事はその場でやってみるようにはしてます。あとは、出来るだけ反応したいですね。そうやった悪ふざけがエスカレートして、何だか良く分からなくなるとかスゴい好きなんです。やり過ぎちゃったって。

こうやって文で見ると、何かダメ人間ですね。

 

Q5 今までの音楽活動で一番印象に残った事は?

自分が弾いてなくて、見たライブとかでも良いですかね。。

高校生の時に、ピアノの先生を紹介して頂いた、鈴木宏昌さんの還暦ライブってのがあったんですよ。何だかすごいホールみたいな所で、雑誌とかテレビとかで見た事ある人達が出てきては演奏してって。すごいカッコ良かったんです。

ただ、一番印象に残ったのがその日の一曲目。鈴木宏昌さんと佐藤允彦さんがピアノのデュオでDirectionsって曲を、まぁ、フリージャズを延々と弾いてたんですね。で、還暦のおじいちゃんが笑顔でピアノを弾きまくってるのを見て、「こうなりたいなぁ」と思ったんです。そのまま今の感じになっちゃいました。

 

Q6 将来の夢

一度で良いので、全部完璧に満足出来るライブをしてみたいです。

だいたい、チョロチョロと「あっ」っていう瞬間があるんですよね。まぁ、それも込みでライブだってのもあるんですけどね。


Q7 将来への不安

「全部完璧に満足出来るライブ」って出来るのかなって事ですかね。苦笑

 

Q8 今、一番のはまっている趣味は?

ヘタクソなりに料理したり、スキーが好きなので行けるときは行ったり、行けない時はスキーの動画を見たりしてます。東京で雪が降るとその日の移動がドエライ事になるんですけど、何だかテンション上がるんですよ。「雪だー」って。

 ギタラートリオは長野ベースの人が多いですから、冬はスキーを念頭に置いて演奏したいです。笑

 

Q9 今回の使用機材

今回、メインで弾いてるのはNord electroにmidiキーボードを繋いだオルガンです。ただ、レコーディングスタジオにあったレスリースピーカーから音を出したので、音が格段に良くなってます!やっぱり本物は違うなぁ。空気感がやっぱり最高になりますね。

 あと曲によって、シンセベース用にLittle phatty、ヴォコーダーとしてMicro Korg、スタジオにあったハモンドのアニメーションというオルガンも弾いてます。

こんなに鍵盤に囲まれて最高でした。ニヤリ

 

Q10 音へのポリシー

「他の楽器と馴染む」事と、「馴染み過ぎない」事を考えてます。

このバンドはギター、ドラム、オルガンと元々うまく馴染む編成なのですが、その中で自分らしさをどう出していくかを考えました。Q4でも書いたのですが、出来るだけ自分や他のプレイヤーが思いついた事を発展させまくる事を考えて弾いてます。メロディやソロの邪魔をしないでどこまで余計な思いつきを発展できるかは、結構音色で決まると思ってるんです。
馴染まないとケンカになっちゃうし、馴染み過ぎると聞こえなくなっちゃうので、自分なりに音の立ち上がりとか高音や低音の強弱を考えてやってみたつもりです。